編集者に大切なスキルは「愛され力!」合コンから学んだノウハウを語る
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編集者に大切なスキルは「愛され力!」合コンから学んだノウハウを語る

株式会社ユーティル 公式note@採用強化中

こんにちは。ライター/編集者の松田と申します。2年前にユーティルに入社し、36歳で編集者になりました。オールドルーキーとして日々、編集を勉強しています。

今日は株式会社Faber Company(ファベルカンパニー)(SEOツール「ミエルカ」提供企業)の前田絵理さんに良い編集者の条件、編集者として大切なスキルを聞いてみました。名言を連発してくれているので、コンテンツマーケティングに関心のある方はぜひご覧ください。

取材:2021年12月28日 
場所:Faber Company本社(神谷町)

前田絵理さんプロフィール
長野県松本市出身。ギャル雑誌の編集者→Webサイト制作→ B2Bオウンドメディア編集長(コンテンツマーケ歴6年)。担当メディアの流入とCVを7倍に増やした成功体験をきっかけにFaber Companyへ入社。現在はセミナーやオウンドメディアなど、自社のコンテンツマーケティングに全力投球中。

編集者の才能は「なりきり力」

株式会社Faber Company前田絵理さん

松田:まずは、前田さんのキャリアを教えていただきたいと思います。最初に編集者になったのはいつでしょうか?

前田:二十歳のときに有名ギャル雑誌にインターン生として入社して、それが最初の編集ですね。雑用のつもりだったけど、もともと小学生の頃からその雑誌の読者だったから、「こんな企画を読みたい」って社員の方にバンバン提案していたんです。そしたら、企画会議に呼んでもらえるようになって、いつの間にか正社員の編集者として働いたのがきっかけです。

松田: 小学生でギャル雑誌を読んでたんですか?

前田:隅から隅まで読んでました(笑)。最初から巻末まで全文字。私、小学生のときから、ジャンル問わず月に30冊くらい雑誌を読んでたんです。

着物を着た左が前田絵理さん

松田:すごい小学生ですね(笑)。けど、編集者として経験がない中で、よく企画が浮かびましたね。

前田:グラビアで見せるよりは、「昭和と平成でこんなに違う!ギャルの今昔物語」みたいなハウトゥーものが多かったですね。完全オリジナルじゃなく、過去の企画をいくつか混ぜ合わせたような。自分が読者のときオタク並に読み込んでいたから、その頃から「こんな企画を読みたいな」って妄想していたんですよね。

朝日新聞の天声人語をギャル向けにしたらどうなるだろう?とか。東京大学の教授にギャル文化を語ってもらうとか、そういう発想。

松田:面白いですね! それは競合のギャル雑誌と差別化しようと思って浮かんだものですか?

前田:いえ、自分が読者として読みたかったものを提案しただけです。そもそも当時のギャル雑誌って読者のニーズを拾い過ぎず、編集部による面白い企画ありきで作るところが特徴的でした。尖った企画を出して、読者はその企画についてきて!みたいな。

もちろん、読者座談会をやってニーズと乖離し過ぎないようにするんですが、どちらかと言うと「プロダクトアウト型」です。編集部がトレンドを仕掛けるような。読者のニーズありきで、それに応えるようにつくるマーケター的な編集方針ではなかったですね。

松田:意外ですね。雑誌のほうがマーケター的発想の人が多いって思っていました。

前田:そうですか? 昔の雑誌メディアはぶっ飛んだ人も多かったので。ある朝、会社の冷蔵庫を開けたら猿が入っていたこともあります。猿鍋の味をレポートしようと、先輩が入れたみたいでした。

私の場合、競合のギャル雑誌ではない朝日新聞さんとか全然違うジャンルを参考に企画を立てたのが良かったかもしれません。だから、ギャル雑誌では目新しく見えたのもあったでしょうね。

松田:そもそも、よく朝日新聞からインスピレーションを得ましたね?

前田:大学(武蔵野美術大学)で、新聞をよく読めって言われていたので。だけど、当時19歳の私には難しく感じる内容もありました。「もっとギャル向けに編集してほしいなあ」と思った自分のニーズをそのまま企画に活かしただけですよ〜。

松田:なるほど。編集者って最初の読者だから、「読者になりきる力」って大切ですね。

前田:今、Faber Companyでは自社オウンドメディアの編集長を務めていますが、発想の根本は変わっていないかもしれません。自分が理解しにくいものを「図解で展開しよう」とか、読者視点を忘れないように心がけています。私、小学校の卒業文集で「編集者になりたい」って書いていたので、昔から編集視点は持っていたかもです。

編集者は「猛獣使い」であれ

松田:雑誌からWebメディアに移って編集者になったときは、どんな感じでしたか?

前田:Webデビューは港区にある某IT企業でした。エントランスに数千万円くらいかけてて、すごく綺麗なオフィスでしたね。「これがIT民族か!」って驚いたのを覚えています。

松田:そのとき編集部は何人ですか?

前田:最初は私ひとり。深夜12時過ぎまで残って、Webサイトの構築から記事コンテンツ制作までしていました。

松田:執筆もやっていましたか?

前田:執筆はライティング会社さんに依頼していました。かなり高額な原稿料をお支払いしていたんですが、内容に信憑性がない原稿も多く。何度かコミュニケーションしても改善できなかったので、上長に替えた方が良いと提案しました。「俺のトモダチの会社だから!」って断られてしまいましたが。

松田:社内にも敵がいたんですね。

前田:敵というわけでは(笑)。そのときは、悪手と思いつつも自分で記事を直していましたね。ライティング会社さんからは、「前田さんのフィードバックは厳しい。発注会社のパワハラとみなし、これからのミーティングは全て録音させていただきます」と言われたのも思い出です。

松田:すごい状況ですね。

前田:ビックリしたけど承諾しましたよ。それでも記事内容が改善されず、複数のサイトから引っ張ってきたツギハギみたいな原稿だったので、再度 上長に直談判しました。そしたら「お前のディレクションが悪い」って言われて。凹みましたね。

松田:よく会社を辞めなかったですね。

前田:当時は未熟だったので毎日泣いていましたよー。でも、「文句言うなら自分でいいライターを探してこい」って上長に言われたので、それが救いでした。チャンスをもらえてありがたかったですね。

書籍や雑誌をいっぱい買い込んで、「この記事いいな」って思った執筆者さんをSNSで検索してDMしたり、出版社に「この方、ウチでも書いて欲しいので紹介してもらえませんか?」って電話しまくりました。「こんな事情で困ってるんです」って正直に話したら、「じゃあ、お嬢ちゃん助けてやるよ」って言っていただけて。

松田:根性ありますね。前田さんは、相性の合わないライターさんとはどう仕事しますか?

前田:相性は気にしません。気難しい方だとしても、専門性に長けた有識者でしたら喜んで歩み寄ります。猊下(げいか)だと思って接します。

松田:猊下って、ダライラマの猊下ですか?

画像引用:ダライ・ラマ法王14世公式Twitter

前田:はい。私とは相性が合わなくても媒体のためになる人であれば、能力に敬意を払います。何を言われても、猊下だと思って堪えます。私は「編集者は猛獣使いであれ」と思っているので!

松田:名言ですね。僕は前職でライターやってたとき、猛獣のごとく編集者に噛み付いていました。編集者からもらった構成案が納得いかなくて、朝の3時まで言い争いしてたこともあります。

前田:私はあまり執筆者さんとは揉めないようにしたいですけどね。記事テーマの知識に長けた執筆者さんに依頼していますし。文章に関しても読みやすさの調整はしますが、センスの領域はなるべく侵しません。

松田:僕も編集する側になったとき、文章はあまり直しません。その代わり、情報を直してもらいます。読者視点をライターさんに提供するのが編集者だと思っているので。句読点まで細かく直す編集者もいますが、主観による部分が多く、どちらが正しいとは一概に言えないので。

編集者は「異能・異端を和える」

松田:ライターと編集者の役割分担ってどう考えてますか?

前田:編集者は俯瞰、執筆者さんは局所。オウンドメディア編集者は流入チャネルや記事導線を考えて、CV数(コンバージョン。サービスへの問い合わせ等)を追いますが、執筆者さんにCV責任は問いません。一次情報をもとにした、良い記事を作ることに集中していただければ嬉しいです!

松田:そこはユーティルと逆ですね。ライターさんにもCVは気にしてもらいたいと思っているので。

前田:いいですね! 私は役割分担派です。編集者は執筆者を守らないといけないかな、と。原稿料を上げて、なるべく多く支払いたいと考えています。そのためにはメディア経由の利益を上げないといけません。家計を守るのは編集者の仕事という感覚ですね。

松田:「家計を守る」っていい表現ですね。じゃあ、編集者に必要なスキルってなんだと思いますか?

前田:人と人をつなぐ力ですかね。会社と執筆者さんをつなぐ。さらに言うと、執筆者さん、監修者さん、デザイナーさん、エンジニアさんとユーザーもつなぐ。Faber Companyの行動指針に「異能・異端を和える」というのがあります。私は、これこそ編集者の仕事だと思っています。

編集者に大切な能力は「愛され力」

前田:編集者ひとりじゃ良い記事は作れないですよね。多くの方にチカラを貸してもらえるよう、「愛され力」を養うことも必要です。

松田:わかります。僕も編集をするとき、ライターさんから先生みたいな採点者と思われるのはイヤですね。減点方式で編集しないようにしています。一緒に良い記事を作りましょうと二人三脚でやるスタンスです。

ライターさんから年末にもらったSlackのメッセージ

松田:編集者として、「愛され力」を伸ばすためには何をすればいいと思いますか?

前田:まずは、記事をつくる材料をちゃんと用意すること。丸投げしない。スムーズに原稿を進められるよう、記事に入れられそうな自社情報はかき集めてお渡しします。専門家さんへの取材も積極的に繋げますね。

松田:それもユーティルと逆ですね。ライターさんに実力をアップして欲しいし、自分で構成から作ってもらったほうが書きやすいと思っています。では、編集者として愛されるために他にできることは何がありますか?

前田:迅速な一次返信ですかね。原稿をもらったらすぐに返事する。「書いてくださって、ありがとうございます」「脱稿おめでとうございます」って。あと、なるべく自己開示しますかね。困っていることがあれば、正直に伝えて。「どうしたらいいと思いますか?」って相談します。それを重ねると、相手も心を開いて相談してくれるようになるじゃないですか。

松田:返事をもらって嬉しい気持ちはわかります。編集者としてフィードバックするとき、良い部分は褒めちぎるし、記事から問い合わせが来たら、すぐにライターさんに連絡しますね。「問い合わせ、きました🎉」って。

「褒める、立てる、認める」の合コン3箇条

松田:今日はありがとうございました。いい話を聞けました。

前田:あ、愛され力を伸ばす方法 もう1コあった! 私ね、大学生のとき合コンしまくってて。いかにモテるかという研究に命かけてたんです。東京行ったら一旗あげなきゃ!って思って。合コンの幹事をやるときは、みんながどうやって楽しめるかを一生懸命に考えていました。それも、コミュ力を伸ばせた大きな要素ですね!

松田:どれくらいの頻度で合コンしてたんですか?

前田:週7。でも毎日じゃないです。1日で2回ハシゴしたりとかです。いかに告白されるか?というゲーム感覚でしたね。自分が相手を好きかどうかは、一旦ぜんぶ置きまして。どうやったらCTAを踏んでもらえるか、そればっかり考えていました。アホですね〜。

松田:どうやったらモテるんですか?

前田:褒める、立てる、(個性を)認める。私の合コン3箇条。

松田:それは編集者とライターの接し方にも言えそうですね!

仕事は真面目な前田さん(左)。マーケティング部の後輩と。

前田:いやいや、この話はやっぱやめましょう(笑)。超恥ずかしい黒歴史。もっとカッコいい話するつもりだったのに!

松田:いや、詳しく話してください。

前田:「褒める」「立てる」は合コン現場でやるやつです。当時、武勇伝を語りたがる男性が結構いました、興味なくてもウンウン聞くのが鉄則です。みんなの前で褒める、相手を持ち上げる。最後の「個性を認める」は、後日サシになったときにしますかね。合コンの場では個性までわからないから。

松田:「変な人だな」って思っても認めるんですか?

前田:そうですね。まずは私を好きになってもらわないといけないから。相手の性格を指摘しない。「そのままでいいよ」っていう、理解者のスタンスを見せます。

松田:断るときはどうするんですか?

前田:それは、その場で全部フィードバックします。「私の話は聞いてくれなかったよね?」とか、理由を説明してお断りしていました。成人してからは絶対そんなことしていませんよ!インターン生として社会を見るようになってから、〝ヒトの時間を無駄に奪ってはいけない〟と学びました。

松田:どれも仕事に役立つ話ですね。今日は貴重なお話をありがとうございました。

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